自治労兵庫県本部

活動報告

Activity Report

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がんばる仲間たち

がんばっています!組織内議員 かじ幸夫

かじ幸夫議員

自治労県本部組織内

かじ幸夫 議員

【プロフィール】

  • 1971年 神戸市生まれ
  • 1989年 神戸市交通局に入局
  • 1988年 神戸交通労働組合 青年女性委員会 委員長
  • 1999年 連合兵庫 青年委員会 副委員長
  • 2007年 神戸交通労働組合 書記次長、副委員長、書記長を歴任
  • 2013年 自治労兵庫県本部 執行委員
  • 2019年 神戸市会議員(西区選挙区)初当選
  • 2023年 神戸市会議員(西区選挙区)2期目当選

何か趣味をお持ちですか。

組合役員だった時はいつも「労働運動」が趣味だと言っていました。PTA役員をやっていた時は、趣味は「PTA活動」と言っていたんですよ。だから、今は議員なので「政治活動」でしょうかね。それ以外、本当に趣味が無いんですよ。読書、音楽鑑賞、ゴルフなど、様々やるのですが元々人間が冷めているのか、1個に絞れないんです。


では今関心を持っているものはありますか。

SNSには興味があります。ホームページもありますが更新が止まっていますね。SNSについては仕事柄どうしても必要なツールだと思っていて、どうにかしないといけないとは考えていますが、活用しきれていません。まだ、昭和な政治家としてやっています(笑)

議員になろうと思ったきっかけは?

1番のきっかけは、地方公務員法に定められた組合専従期間を全うして、いわゆる離籍専従になったのがスタートですかね。そして、地方公営企業で勤めていたということと、PTA活動を通じて教育行政を知ったということの2つについて、やっぱり議会の関与がすごいっていうのを身にしみてわかったので。私が所属していた労働組合は、いわゆる公営企業内なので、独立採算や収益性を問われて、議会からコントロールされることに、いろんな思いがありました。また、一般市だと教育行政は県になりますが、神戸市などの政令市だと市が多くの権限を持っているので、やはりその教育ですら市議会が影響力を及ぼしているっていうのを痛感しました。そこで、議員にお願いするぐらいだったら、議員になって自分でやろうと思ったからです。


最近の議会を振り返ってどうでしたか。

2月議会は意外と平穏でした。12月議会の特徴で言うとコロナの補正予算が、いよいよこれでゴールかと思いながら、国からの交付金の分配をどう市民へ還元できるのかっていう意識を持って見ていました。

9月の議会では、公共交通と教育に関する質問を行いました。まず、公共交通においての「クロスセクター効果」について触れました。文章では表現が難しいですが、交通事業は運輸収入だけでは成り立たない現状があります。バスの運行にはバスの購入費用、運転手の給与、ガソリン代、車検や点検にかかる費用が掛かります。これらを運賃210円、1人当たりで換算しても、十分な収益が得られないというビジネスモデルの課題があります。そのため、行政の補助が必要ですが、公営企業の場合、不動産収入やテナントの収益などがないため、税金の補填しかできません。

「クロスセクター効果」の視点から、神戸市としては、通常の路線がなくなった場合に、おじいちゃんやおばあちゃんが病院に行くためのバスや子どもたちを通学させるスクールバスを運行するための費用を考慮し、その資金を現行のバス路線に振り向けることができるのではないかと提案しました。

さらに、「クロスセクター効果」について、土木学会などでよく言われる例として、デパートのエレベーターが挙げられます。これは垂直移動でありながら、実は公共交通と言えるものであり、その運用にはデパートの収益が活かされています。同様に、住民が利用するマンションのエレベーターも共益費を出して運営されており、これが公共交通を維持しています。デパートのエレベーターはお店の収益を上げるために、この利便性を作っているわけです。デパートの公共交通は上下方向ですが、これを横に寝かせると、病院とかスーパーとか行政、公的機関などを円滑に、地域の収益上げるため、公共交通を引いているわけです。しかし、日本では電車、バス、タクシーは他の部門に効果をもたらすにも関わらず、自己完結し収益を上げることが求められている現状があります。

移動手段はライフラインの一環として考えるべきであり、基本料金の導入や、利用の有無に関わらず一定の料金を徴収する仕組みを導入することが検討されるべきだと述べ、神戸市がこの観点をしっかりと研究してほしいと訴えました。また市長に、交通局は独立採算でやれと言うのだったら、市役所のエレベーター利用に1人50円を取らないといけないと。市職員はエレベーターの通勤定期50円を持ってエレベーター使うっていう。市長は笑っていましたけどね。やっぱりそういう感覚をわかってもらわないと、事業としてはちょっと今、しんどいので。そういうのを質問で言っています。

あと、結構力入れて訴えたのは学校現場の清掃についてです。学校現場に議員として訪問した時に、先生方から言われたのは「公的機関っていうのは、掃除する人いるじゃないですか。それなのにどうして学校だけ教員と子どもたちだけで、掃除を全てやることになっているんでしょう」って言われて。「おー」って思って。それはその通りだなと。それで学校現場に、清掃の業務委託を入れるべきじゃないかと。子どもたちに対する清掃っていう教育の観点があるのだとすれば、それは月に1回とか、終業式とか始業式とかにちゃんと掃除するのでいいのじゃないかと。例えば、廊下とかトイレなんて普通に業者にやってもらって、教室は授業で使うし、プライベートなもの置いてあるので、せめてここぐらいは、子どもたちでやろうよとか、そういう観点でやってほしい。

特に神戸市の中学校は、これから全員が給食化になって、お弁当から給食の配膳に変わるので、喫食時間が大体10分ぐらい増えます。それで、学校は何をするかっていうと、部活動の時間削るか、授業時間数削るか、休み時間削るかしかないって言っていますが、その「掃除の時間」を削ったらいいのではないか。せめて中学校ぐらいはできるのじゃないのっていうようなことを、教職員組合さんにも相談をして、力入れて発言しました。今後、次の予算でどうなるのか楽しみにしています。


加地さんの元気の源はなんでしょう

「睡眠」です!これはね、若い時からなのですけど、変則勤務でやってきたので、すごくよく眠る。もう眠たいとなったら、たとえ10分でも眠る。もう明日、何もないとわかったら、もう何時に起きようなんて関係ないです。だから、趣味がないのかもしれません。趣味を持っていたら睡眠を削らないとダメじゃないですか。だから、そこまで、睡眠を超えるほどの何か自分でやりたいなんてことがない。あともう1つは「組合員さんの笑顔」とか言ったら笑われるかな。


話を聞くと睡眠が趣味じゃないですか?

眠ることが、ひょっとしたら趣味かも。睡眠にすごく幸せを感じますね。特に熟睡できていると。眠れないっていうことが、結構苦痛ですね。私がもし「最近、眠れないんです」って言ったら、死んでしまうかもしれませんね。
あと、「ショートスリーパー」っていうのを研究してみたいと思っています。なぜあれが成り立つのか。睡眠時間が3時間とか言うでしょ。その人たちが、もし80歳や90歳まで普通に人生を全うできるのだとしたら、これは、大きなアドバンテージじゃないですか。もしそれが、残念だけど平均寿命より早く亡くなってしまうっていうデータがあるのなら、やっぱり眠っておこうと思いますね。一度専門家の人に話を聞いてみたいなって思います。でも、きっと自分ではできないと思いますけど。


最後に組合員さんに向けて、何かメッセージがありましたら

ひとつは、今、労働組合の活動が、ほんとに苦しくなっているじゃないですか。なので、特にその職場の代表とか、組合の役を受けている人たちに、ちょっと歯を食いしばって頑張ってほしいです。本当にここを耐えて、その自分たちの存在っていうのをもう1度作り直してほしい。
もうひとつは、「どうぞ加地をご活用ください」ですね。なんでも相談は聞きますよ。